入院

朝,腹痛で目が覚める。
気のせいだと自らに言い聞かせゾロリマジレン響鬼を見終わった時点で倒れ込む。
人生3度目の救急車。
薄れ行く意識の中で何所の病院が小生を受け入れてくれるか電話で交渉しているのが聞き取れた。
病院に着いて暫くして妻子が面会に来た。
「何かできることは無いか?」と聞いてきたので
「貴様ら今すぐ小生の前から消えてくれ」と懇願。人の気配すら激痛に感じる始末。
 
病名は自ら悟った。毎度おなじみの尿管結石。要は結石で小水が詰まる病気。
医者が対処に困っていたらしく
「点滴で利尿剤を摂取し,とにかく石が出るまで待つ。痛みがひどい時は痛み止めも使う。以前の治療法がそうだった」
と伝えるとホウホウという感じでその通りにしやがった。こいつホントにプロか?
レントゲン撮影し暫くして入院決定。
高額な2人部屋にねじ込まれるが激痛で交渉ができなかった。
その後,待てども待てども医者は診断結果や見解を報告にこない。
そのうち夕方になる。腹痛とともに空腹にも耐えかね,看護婦に飯はまだかと問うと
「ああ,聞いてない?今日は絶食」とのこと。
テレビを見ようにもカードが無い。銭も一銭も無い。
かくなる上は医者より渡された肥壺に小水を溜め込むことが唯一の楽しみになった。
茶をガバガバ飲んで激痛に耐えながら小水をひねり出し,ついに直径約1mmの石を放出。
肥壺にも小水がなみなみと貯まりニンマリ。
いや〜一仕事したわい。